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考えたくないことを考えてしまう。そのとき、脳で起こっていることとは?
前回の記事でトラウマ記憶は、整理されて記憶されていないために、いつまでも生々しく感情記憶が繰り返されていることがわかりました。
では、考えたくないことを繰り返し考えてしまうのは、どうなのでしょう?
考えてしまうことは、将来への不安であったり、お金のことであったり、健康のことだったりします。
トラウマ記憶とは関係なさそうですよね?
実は、トラウマ記憶と密接に関係しているのです。
では、考えたくないことを繰り返し考えてしまうのは、どうなのでしょう?
考えてしまうことは、将来への不安であったり、お金のことであったり、健康のことだったりします。
トラウマ記憶とは関係なさそうですよね?
実は、トラウマ記憶と密接に関係しているのです。
トラウマを受けた人の脳は不快な刺激を求めている
もし、人から「あなたは不快な刺激を求めている」と言われたら、あなたはどう思われますか?
驚かれますか?
それとも、そんなことはないと否定したくなりますか?
いずれにしても、心配しなくて大丈夫です。
不快な刺激を求めているのは、あなたがやっていることではありません。
脳の中で自動的に起きていることなのです。
どういうことでしょうか?
トラウマ体験をした脳は、常に恐怖の感情記憶が生々しく活性化している「過覚醒」という状態になります。
「過覚醒」状態の脳というのは、出来事に対して、通常の状態の脳と逆の反応をするのです。
通常であれば、ちょっとしたストレス刺激に対しては、ちょっとのストレスホルモンが分泌されます。
ですが、トラウマになっている人の脳の場合、ちょっとしたストレス刺激に対して、ストレスホルモンの分泌が下がってしまいます。
ストレス刺激が去ったあとに、ストレスホルモンが急激に分泌されるのです。
ということは・・・・・
不快なことを考え続けて、ストレス刺激を与え続けていれば、ストレスホルモンが下がることになりますよね?
その通りです!!
日常においてストレスになる刺激は、たまにしかありません。
ほとんどが安静な時と言えるでしょう。
ですが、トラウマの人の脳は、その安静時にストレスを感じるようになっているのです。
脳はストレスホルモンをさげるためには、ストレスとなる考えを考え続けるしかありません。
あなたが考えたくないことを考え続けてしまうのは、トラウマを受けて恐怖の感情が処理しきれていないあなたに代わって、脳がやってくれていること。
ストレスホルモンを下げるための働きだったのです。
トラウマを受けた人の脳で起きていること
一見すると、この作戦はうまくいっているように見えます。
ところが、この作戦には大きな落とし穴があるんです。
それは、ストレス刺激を自分に与え続けていると、脳が学習してしまい、同じストレス刺激では、ストレスホルモンが下がらなくなることです。
安静時の恐怖がどんどん増幅されていくのです。
やがて、ありとあらゆるものや人が自分の敵に見えるようになります。
私にも経験があります。
最初は授業中にクラスメイトが、私の噂をしている、私を見ているという感じだったのです。
それが月日を経るにしたがい、同じ町内の人になり、全国の人へと、範囲がどんどん広がっていきました。
不快な考えの度合いが、ますます不快になる。
あなたにも経験があるのではありませんか?
あなたが、どんどん最悪なことを考えてしまい止められないのは、脳が今ある恐怖から回避行動を取っていたからなのです。
今、あなたが考えている悩みとなる考えは、あなたの本当の悩みではない可能性が非常に高いです。
トラウマ記憶に向き合おう
ここまで理解したら、取り組むポイントがはっきりしてきました。
増幅している恐怖も、元々はトラウマ体験となる感情記憶の恐怖です。
その感情記憶の恐怖が整理されていなかったから、脳は生々しく何度も湧きあがってくる恐怖を鎮めようとして、どんどん不快な考えを出しているのです。
ということは、わたしたちがするべきことは、トラウマ体験となり整理されなかった感情記憶を、脳内で整理して統合させることです。
そんなこと出来るの??
記憶もないのに・・・・
出来るんですよ。
それが、大島信頼さんの提唱している大島メソッドの素晴らしいところです。
いかがでしたか?
あなたが考えたくないことを考えてしまう原因は、ご理解いただけましたか?
あとは、あなたもトラウマになっている恐怖に向き合うだけです。
次回はいよいよ、恐怖に向き合う方法・大島メソッドをご紹介します。
よろしければ、それまでにもう一度、この記事にて復習しておいてください。
↓↓↓↓↓
その症状はトラウマのせいかも?~トラウマが作りだす「わかっちゃいるけどやめられない」現象の仕組みとは
次回まで待てないという方は、大島信頼さんの本を購入して読んでください。
解決方法も書かれています。
↓↓↓↓↓↓
それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?
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